【日時】2019年6月29日(土)
【場所】袖ヶ浦フォレストレースウェイ
【主催】(株)スポーツドライビングジャパン内Tetsuya OTAスポーツドライビングスクール事務局
去る6月29日(土)に、幾多のトップカテゴリー・レースで活躍した自動車評論家/レーシングドライバーの太田哲也氏を校長とした『injured ZEROプロジェクト アドバンス&スパタイGP 第2戦』が開催されました。今回はウェット路面でしたが、太田校長のアドバイスのもと、参加者の皆さんが安全に配慮しながら雨の走り方を的確に実践してくれました。
当スポーツドライビングスクールは「injured ZERO」プロジェクトの一環として開催されています。「安全運転を、楽しく学ぶ」をテーマに、一般道における死亡・負傷事故をゼロとすることを目標としており、クルマの運転が上手くなれば安全につながるという基本理念のもと、座学と参加者自身の愛車による走行を通じて、ドライビングに関する知識、意識、技術の向上を図れ、交通マナーを楽しく学べる点が特徴です。
会場となったのは、今回も都心からクルマにて約1時間で行ける袖ヶ浦フォレストレースウェイ。参加者受付が始まる前の最初のプログラムとして、TEZZO BASEレース&サービスのメカニックが出走前点検講座を行いました。教習車は、アバルト124スパイダー(TEZZO 124 RT1)とフォルクスワーゲン・ゴルフRで、2台ともブリヂストン POTENZA RE-71Rを履いていました。
ドライバーズミーティング後の最初のコンテンツである座学講習では、太田哲也校長による「太田流 安全・上手な袖ヶ浦攻略法と落とし穴」をテーマとしたゼミ(車載映像をもとにしたドライビングアドバイス)がありました。今回は雨模様だったこともあり、速さを追求する走り方と安全に速く走行する走り方が異なることがレクチャーされました。前者はコース幅を最大限まで使う走り方ですが、安全マージンが少なくなるため、この走法だとコースアウトしやすくなります。その一方で後者は、コーナーの手前でしっかり減速し、クルマの向きを変えてからトラクションをかける走り方で、コーナーをコンパクトに走るイメージです。当レッスンは「安全走法」をすすめています。
そして、一発のタイムを削るのではなく、コンスタントに同じタイムで走り続けることが大事で、万が一、雨が強くなってきてコーナーを曲がれないと思ったときにはまずブレーキを踏んで減速することが大事であることもレクチャーされました。当スポーツドライビングスクールでは安全にうまく走った結果として速く走ることを推奨しています。
それらの安全運転コンサルティング・メニューの基本となっているのは、交通事故を減らすためには、クルマを自動運転化したり、道路を改善したりしてアクティブセーフティおよびパッシブセーフティを高める方向性だけではなく、運転者である「人」の教育や意識改革といった要素も欠かすことができないという考え方です。その想いに基いて、運転技術、マナー、安全への意識を向上させることを目的としたドライビングレッスンを開催しています。
エンジョイ・アドバンスクラスを受講した参加者たちは、太田校長が運転する教習車による先導走行レッスンとガイドクルーズ講習にて、袖ヶ浦フォレストレースウェイの本コースを走りました。先導走行レッスン/ガイドクルーズ講習の後は、フリー走行です。今回はフリー走行の前に太田校長によるアドバイスタイムがあり、質問も受けつけました。初めて参加するエントラントがいたこともあり、ウェット路面のときの走り方はどうすればいいのか?といった質問が飛び交い、太田校長が的確にアドバイスをしました。このアドバイスタイムでの注意事項を踏まえた上で、参加者の皆さんがフリー走行を実施しました。
参加者全員が座学講習で学んだことを活かし、全走行を通じて「injured ZERO」を体現してくれたこともあり、路面がウェットで低ミューだったにもかかわらず、今回も事故ゼロで終えることができました。走行終了後に太田校長からレッスン参加者に修了証が渡されました。今回も参加者は安全運転とドライビング技術の大切さについて身をもって学ぶことができました。安全にドライビング・スキルのアップを図りたい方は『injured ZEROプロジェクト』のスポーツドライビングスクールを受講するのがベストです。参加したいと思っている方は、次回の開催スケジュールをチェックしておくといいでしょう。