場所:袖ヶ浦フォレストレースウェイ 協賛/協力:出光興産株式会社、Fiat Chrysler Japan 、株式会社ブリヂストン、三菱ふそうトラック・バス株式会社 他
KEEP ON RACINGサーキットミーティング with 出光を開催しました。
いつものドライビングレッスンとはひと味違う、「サーキットミーティング」。
今回は「レッスン」というより、夏休みお楽しみ企画としてクルマを囲んでクルマ談義を楽しみながら、思いっきり走っちゃおうという趣旨です。いつもの全体的な座学はありませんが、フリー走行にスパタイを含めたスポーツ走行などを中心に、参加者や講師陣みなさんが楽しくコミュニケーションを取れるようなスケジュールで、思いっきり走れる内容となりました。
同時に、希望者には元レーシングドライバーにしてモータージャーナリストの中谷明彦氏によるセミプライベートレッスンも開催されました。さらに、今回初の試みとなった入門クラスでは、サーキットを走るために、そして日常での安全運転に役立つレクチャーがおこなわれました。入門クラスの講師は、カーライフジャーナリストとして活躍する、まるも亜希子さんです。
舞台は袖ヶ浦フォレストレースウェイ。Fiat Chrysler Japan様のご協力のもとに展示および教習車にはアルファロメオ・ジュリエッタとMito QVが活躍しました。さらに太田哲也校長の愛車でもあるフィアット500TwinAir(TEZZO875)もやってきました。
さらに自動車雑誌Tipoとのコラボレーションにより、Tipo編集長310さんが太田哲也校長と同じ愛車フィアット500TwinAirで駆けつけてくれて、先導走行などをおこなってくれました。
いつもイベントを盛り上げてくれるレースクイーンの藤崎理香さんもいます。
当日の参加者は41人。
残暑が厳しい中、朝早くからみなさん愛車で集まってくれました。受付時間になる頃には、もうパドックは世界中の色とりどりのクルマでイッパイです。
今回はFiat Chrysler Japan様の展示車があったり、Tipoとの協力体制を敷いたり、またはTRCの方々の参加によって、アルファロメオやフィアットを始めイタリア車が数多く見受けられました。でも、中には86など国産チューニングカーや、ドイツ車のグランツーリスモがいたり、とにかく多種多様なクルマが集いました。
受付開始時間は10時00分。プライベートレッスンの参加者が座学を受けるかたわらで、参加者の皆さんはゆったりとメカニック講座を受けられました。初めて走る方のために、テーピングの仕方、ゼッケンの貼り方、出走前の車両チェックなど、わかりやすく説明してくれます。と、同時にご家族やお友達同士で和気藹々とおしゃべりをしたりと、夏の思い出のヒトコマを作っていたようでした。この日はTRC(TEZZO RACERS CLUB)の方々も9名ほど参加してくれて、自動車雑誌GENROQの取材も入っていました。
さて、本格的な走行に入る前に、クールダウンも兼ねてランチライムです。今回はパドックに併設されるレストランでの優雅なランチとなりました。終わる頃になると、今回の講師陣達にTipo編集長310さんを交えたトークショーへ。
テーマは「イタリア車の魅力とモータースポーツ」。
イタリア車とレースに通じる講師陣ですが、今回は鈴鹿1000kmやル・マン24時間レースでの体験談を元に「暑い日にレーシングカーはどれだけ辛いのか?」といった、内容で盛り上がりました。
「でも、初心者には敷居が高すぎる。一般の方はカタログ眺めても分からないはず。だからこそ、我々が長い時間をかけて習得した理論なり技術を、こうしたドライビングレッスンを通じて皆様へと提供したい」と言っていました。
午後はフリー走行とスポーツ走行、そして恒例のスパタイGPへと移ります。この日はとても暑い1日だったため、熱によってタイヤやエンジンの状態が変化することも体感したのではないか、と思います。でも、無謀な運転や、事故がなかったのは素晴らしいことだと思います。
フリー走行と同時にまるも講師による入門クラスの講座が開催されました。まずは運転のポジショニングなど基本項目のレクチャーから始まり、普段、街中ではなかなか機会のない全開ブレーキングができるか、スラローム走行。といった、初心者には優しい内容で進んでいきました。最後には、練習した内容を踏まえて、サーキットの体験走行も先導車つきで行われました。
そして「スパタイGP」の開催です。
排気量別に2つのクラスに分かれて、いざ走行へ。フリー走行形式によるタイムアタックが行われた後は、ST2000クラスから上位3名、ST3000クラスからは上位3名による、SSステージ(1台ずつ出走してのタイムアタック)です。太田校長によるTwinAirのデモランも行われ、実況中継や一緒に参加したメンバーたち、同伴者の皆さん、見学の皆さんの応援で盛り上がるなか、程よい緊迫感の中で闘いが繰り広げられました。
走行が終わり、続いて表彰式、終了式に移ります。
今回、いつもイベントを支えてくださっている出光様やブリヂストン様をはじめとして、Fiat Chrysler Japan様、そしてTipo編集部から、たくさんのプレゼントを頂きました。
そして、講師陣と審査委員の協議により決められる、MVP POTENZA賞の発表です。
今回はアルファロメオ159で、宮城県から駆けつけてくれた佐藤さんに授与されました。
「震災から1年半。我々はあの体験を風化させずに、復興支援を続けていきたい。KEEPON RACINGとしても震災支援はテーマとしてずっと取り組んできた。今回は、そうした意味も込め、宮城からこの日のために駆けつけてくれた佐藤さんを表彰したい」という趣旨での授与になりました。
最後は恒例の「リ・スタート」の大合唱!
TUBEのボーカリスト前田亘輝氏が主宰し、太田哲也がレコーディングに参加した復興応援チャリティソング「RESTART」を、参加者、スタッフ、講師陣、全員で大合唱。
クルマやモータースポーツを通して被災地に元気を与えられたら、という願いを込めて歌いました。